CampReady
季節別特集

1月のキャンプは寒い?標高別の最低気温と冬用シュラフ・服装【2027】

※アフィリエイト広告を含みます

雪の積もった針葉樹林の中に張られたテント
Photo: David Schultz / Unsplash
目次

ご注意: 気温は気象庁の平年値(1991〜2020年)で、その年の寒波や放射冷却で±5℃は動きます。標高500mの目安は近隣観測所からの補間です。キャンプ場の営業期間は2026年10月に各公式サイトで確認したもので、変わることがあります。ストーブやガス器具の使い方は各メーカーの取扱説明書が優先です。


1月のキャンプは、空気が乾いて星がよく見え、虫もいない時期です。そのかわり、関東の平地でも明け方が0℃前後になる、1年で最も冷える月でもあります。

この記事では、12月のキャンプと同じく気象庁の平年値を「旬」と「標高」で並べて、行き先と日程から必要なシュラフと服装を逆算します。1月は12月より下がり方がゆるやかなかわりに、底のまま動かない月です。そこに雪と凍結、冬季休業が重なります。


1月の最低気温:標高×旬で見る(気象庁平年値)

関東近郊の4つの観測所の「日最低気温の平年値」を、12月下旬から2月上旬まで旬ごとに並べました。

観測所(標高)12月下旬1月上旬1月中旬1月下旬2月上旬
東京(6m)2.5℃1.5℃1.2℃1.0℃1.5℃
熊谷(30m)0.5℃-0.3℃-0.5℃-0.4℃-0.4℃
河口湖(860m)-4.3℃-5.1℃-5.6℃-6.2℃-5.9℃
奥日光(1,292m)-6.4℃-7.3℃-8.0℃-8.3℃-8.6℃

出典:気象庁「過去の気象データ検索」平年値(旬ごとの値、統計期間1991〜2020年)

1月の日最低気温(平年値)の推移:下がり方は鈍いが、底のまま動かない

-10℃ -5℃ 0℃ 5℃ 12月下旬 1月上旬 1月中旬 1月下旬 2月上旬 東京(6m) 12月下旬: 2.5℃ 東京(6m) 1月上旬: 1.5℃ 東京(6m) 1月中旬: 1.2℃ 東京(6m) 1月下旬: 1℃ 東京(6m) 2月上旬: 1.5℃ 熊谷(30m) 12月下旬: 0.5℃ 熊谷(30m) 1月上旬: -0.3℃ 熊谷(30m) 1月中旬: -0.5℃ 熊谷(30m) 1月下旬: -0.4℃ 熊谷(30m) 2月上旬: -0.4℃ 河口湖(860m) 12月下旬: -4.3℃ 河口湖(860m) 1月上旬: -5.1℃ 河口湖(860m) 1月中旬: -5.6℃ 河口湖(860m) 1月下旬: -6.2℃ 河口湖(860m) 2月上旬: -5.9℃ 奥日光(1,292m) 12月下旬: -6.4℃ 奥日光(1,292m) 1月上旬: -7.3℃ 奥日光(1,292m) 1月中旬: -8℃ 奥日光(1,292m) 1月下旬: -8.3℃ 奥日光(1,292m) 2月上旬: -8.6℃
濃い横線が0℃。平地(東京・熊谷)は0〜1℃前後で横ばい、標高800m以上は-5℃を下回ったまま2月上旬まで続く。

読み取れることは3つです。

  • 底は1月下旬から2月上旬。 東京は1月下旬の1.0℃、河口湖も1月下旬の-6.2℃がいちばん低く、奥日光は2月上旬の-8.6℃が底
  • 旬ごとの変化は1℃未満。 12月は旬ごとに1〜2℃下がりましたが、1月はほぼ横ばいです。「上旬なら少しまし」という差はほとんどありません
  • 標高500mの目安は-3〜-4℃。 熊谷と河口湖の間を標高で補間すると上旬-3.0℃・中旬-3.4℃・下旬-3.7℃で、道志村や秩父の山間部がこのクラス

日中の最高気温の平年値は、東京で10.3℃(上旬)→9.6℃(下旬)、河口湖で6.4℃→4.9℃です。奥日光は上旬0.4℃、中旬-0.4℃、下旬-0.7℃で、中旬からは平年でも最高気温が0℃を下回ります。 気象庁の用語でいう「真冬日」が普通の日になる場所です。


標高×旬で決める「必要なシュラフの快適温度」

晴れて風のない夜は放射冷却で、平年値からさらに3〜5℃下がります。12月の記事と同じく「最低気温の平年値 − 5℃」を必要な快適温度の目安にします。表の数字が、シュラフに必要な快適温度です。

行き先の標高1月上旬1月中旬1月下旬
〜100m・沿岸(湘南・房総・都内近郊)-4℃-4℃-4℃
〜100m・内陸(埼玉・群馬の平野部)-5℃-6℃-5℃
300〜500m(道志村・秩父・奥多摩)-8℃-8℃-9℃
800〜1,000m(河口湖・ふもとっぱら周辺)-10℃-11℃-11℃
1,200m〜(奥日光・北軽井沢・菅平)-12℃-13℃-13℃

この表から言えるのは、快適-6℃クラスの冬用シュラフで眠れるのは平地までということです。標高500mを超えると、冬用1本でも快適温度に2〜3℃届かず、800m以上では5℃以上の差があります。

選び方は行き先の標高で分かれます。

  1. 平地(〜100m)なら、快適-6℃前後の冬用シュラフ1本。 1月を通してこれで眠れる
  2. 標高500mなら、冬用シュラフにマットの重ね敷きと湯たんぽか電気毛布を足す。 差の2〜3℃を寝床で埋める
  3. 標高800m以上なら、電源サイトで電気毛布を使うか、厳冬期用(快適-10℃以下)のシュラフ。 どちらもないなら、1月は標高の低いキャンプ場を選ぶほうが現実的

平地の1月に必要な快適-4〜-6℃を1本で満たす冬用シュラフ

1月の平地ならこれ1本

ナンガ×3ten 別注 オーロラテックス 600DX

快適使用温度-6℃/下限温度-11℃(ナンガ独自基準)・約1,150g・収納Φ18×30cm・760FPダウン600g。表地は撥水のオーロラテックスで日本製。関東の平地なら1月を通してこれ1本で眠れる。同じ温度帯のライト630DXより3万円近く安く、冬用の入口になる1本。参考価格 ¥37,480〜41,800

同じ快適-6℃で、防水透湿の表地で結露に強いナンガ オーロラテックスライト630DX(下限-13℃)との比較は12月のキャンプの冬用シュラフの章にまとめています。ナンガの温度表示は独自基準で、モンベルなどのISO 23537の数値とそのまま比べられない点は寝袋の温度表記の読み方で解説しています。

差の2〜3℃を寝床で埋める:マット・湯たんぽ・電気毛布

1月の冷えは、上からより凍った地面から来ます。冬用シュラフを買っても寒い場合、たいていはマットが足りていません。

💡 ここで迷ったら

地面の冷えを止める

サーマレスト Zライト ソル レギュラー

R値2.0・410gのクローズドセルマット。手持ちのエアマットの下に敷くだけでR値を足せて、パンクの心配もない。1月の凍った地面からの冷えを止める、冬の寝床でいちばん最初に足す1枚。参考価格 ¥9,000〜10,500

💡 ここで迷ったら

いちばん安い底上げ

マルカ 湯たんぽ Aエース 2.5L 袋付

直火・IH対応の金属製で、バーナーでそのまま沸かせる日本製。寝入りからの3〜4時間、足元を温めてシュラフの不足分を補う。必ず付属の袋かタオルで包み、体に直接当てない。参考価格 ¥2,200〜3,000

電源サイトなら、明け方まで温度を保てる電気毛布がいちばん確実です。湯たんぽは明け方には冷めるので、1年でいちばん冷える1月下旬の明け方に効くのは電気毛布のほうです。

💡 ここで迷ったら

明け方まで温かい

山善 電気敷毛布 140×80cm YMS-F33P

消費電力50W、消費電力量は強=約35Wh/適温=約22Wh/弱=約13Whと公表済み。丸洗い可でコントローラー着脱式。電源サイトならそのまま、電源なしならポータブル電源と組み合わせて一晩もつ計算がしやすい。参考価格 ¥5,000〜7,000

ポータブル電源で電気毛布を一晩もたせる計算と、氷点下ではポータブル電源を充電できない温度の注意は電気毛布はポータブル電源で何時間もつ?にまとめています。


1月の服装:12月の装備に「足元」と「手」を足す

1月は昼でも平地で10℃前後、標高800m以上では5℃前後です。12月の服装(ベースレイヤー+フリース+シェル、夜はダウンジャケットとダウンパンツ)がそのまま土台になり、1月はそこに足元と手の装備を足します。体の中心は着込めば温まりますが、手足の先は動かさない時間が長いほど冷えていくからです。

夜の雪原で明かりの灯るテント
1月の夜は約14時間。晴れた夜ほど放射冷却で冷える (出典: Faruk Kuğu / Unsplash)

足元

  • 底の厚い防寒ブーツ。 凍った地面の冷えは靴底から来る。スニーカーでは焚き火の前でも足先が冷える
  • 厚手のウールの靴下と、寝るとき用の替えの靴下。日中の汗で湿った靴下のままシュラフに入ると冷える
  • 雪のある場所では、くるぶしまで覆うブーツか、スパッツ(ゲイター)

手と首

  • 作業用の薄手の手袋と、焚き火の前で使う厚手の手袋の2組。薄手は設営やペグ打ち、厚手は座っている時間用
  • ニット帽とネックゲイター。寝るときもかぶったままにすると、シュラフの首元から逃げる熱が減る

寝るときは、着込みすぎて汗をかくと明け方に冷えます。ダウンジャケットは脱いでシュラフの上からかけるほうが暖かく眠れるのは12月と同じです。


1月ならではの落とし穴

日は長くなり始めているが、夜はまだ14時間

国立天文台の計算では、2027年の東京の日の入りは1月1日が16時38分、15日が16時51分、31日が17時07分です。日の出は1月1日・15日が6時50分、31日が6時42分。1月1日の夜は約14時間、月末でも13時間半あります。

1年でいちばん寒い時期と、いちばん夜が長い時期(12月)は少しずれています。1月は夕方が日ごとに延びていくので、設営は15時までに終えるつもりで動けば、12月より少し余裕があります。

雪:河口湖は平年37cm、奥日光は63cm

気象庁の月ごとの平年値では、1月の降雪の深さの合計は河口湖で37cm、奥日光で63cm、1月の最深積雪の平年値は河口湖25cm・奥日光31cmです。平年でもこれだけ積もるので、標高800m以上へ行くならスタッドレスタイヤとチェーンの用意が前提です。

雪が降る林の中に張られたオレンジ色のテント
標高800m以上は、1月は平年でも積雪がある (出典: Swaraj / Unsplash)

雪がなくても、標高の高い道は朝晩に凍結します。キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原や北軽井沢スウィートグラスなどは、冬のスタッドレスタイヤを公式に求めています。キャンプ場ごとの路面の注意は冬も営業している関東のキャンプ場にまとめました。

1月は休むキャンプ場がある

「通年営業」でも、1月は休む施設があります。2026年10月に公式サイトで確認した範囲では、長瀞オートキャンプ場は1月と2月が休業、キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原は1月4日〜7日が休業です。西湖自由キャンプ場の1〜2月の営業日は、確認した時点でまだ公開されていませんでした。予約前にその月の営業カレンダーを確認しておくと確実です。

水道が凍る

ふもとっぱらは冬季に蛇口を外し、不凍栓を回して水を出す方式です。道志の森は通水期間外は水道と水洗トイレが使えません。標高800m以上ではポリタンクの水も朝に凍るので、翌朝使う分はテントの中か車内に置いておきます。

乾燥と強風で、焚き火ができない夜がある

1月は空気が乾き、強風の日には林野火災警報が出ます。道志村の椿荘は警報発令中に焚き火を制限または禁止、九十九里オートキャンプ場 太陽と海は1〜5月の警報発令時に焚き火や薪を使う暖房器具が使えません。焚き火を暖房のあてにしているなら、焚き火なしでも過ごせる服装と寝床を先に整えておくと安心です。

CB缶の火が弱い

家庭用のカセットボンベ(CB缶)の主成分のノルマルブタンは沸点が-0.5℃で、1月の朝はほぼ確実に火力が落ちます。プロパンやイソブタンを配合した寒冷地向けのガスを使い、缶は使う直前までシュラフの足元などで冷やさないようにします。火や湯で缶を温めるのは破裂の危険があるので厳禁です。詳しくは冬キャンプのガス缶はCB缶とOD缶のどっち?で解説しています。

💡 ここで迷ったら

冬のCB缶

SOTO パワーガス 3本パック ST-760

液化ブタンに液化プロパンを配合したCB缶で、メーカーが「寒冷地での使用可」とうたう定番。240g×3本。SOTOのカセットガス式器具用として販売されているので、他社のコンロで使う場合は各メーカーの指定を確認してから。参考価格 ¥900〜1,500(3本)

ストーブは換気とチェッカーが前提

1月の夜に換気口を閉めたくなる気持ちは12月以上ですが、石油ストーブを使うなら換気口を2か所以上開け、一酸化炭素チェッカーをテント上部に吊るし、寝るときは消すのが前提です。詳しい注意点は11月のキャンプの暖房の章にまとめています。

💡 ここで迷ったら

ストーブより先に

モノンズ 一酸化炭素チェッカー キャンプ用

乾電池式で、テント上部に吊るすだけ。一定濃度で85dBの警報と日本語音声で知らせる。乾電池は低温で性能が落ちるので、1月は毎回テストボタンで鳴るのを確かめてから使う。参考価格 ¥1,700〜2,300


1月キャンプの持ち物:12月に足すもの

12月キャンプの持ち物を土台に、1月に追加・格上げするものだけ挙げます。

カテゴリ1月に足すもの理由
寝具標高500m以上はマットの重ね敷き+湯たんぽか電気毛布冬用シュラフでも快適温度に2〜3℃届かない
衣類防寒ブーツ、手袋2組、替えの靴下手足の先の冷えが12月より効いてくる
燃料寒冷地向けのガスを多めに朝の火力の低下がほぼ確実
車スタッドレスタイヤとチェーン(標高800m以上)平年でも25〜31cmの積雪
水翌朝分の水をテント内か車内へポリタンクの水が凍る
焚き火の代わり焚き火なしでも過ごせる服装林野火災警報や強風で使えない夜がある

1月の寒さ対策ベストチョイス早見表

この記事で挙げた1月の装備を、軸ごとに1つずつ絞った表です。いちばん優先度が高いのは寝床で、平地の1月なら快適-6℃の冬用シュラフ1本、標高500m以上はそこにマットと電気毛布か湯たんぽを足します。

軸これがおすすめ価格目安
平地の1月を1本でナンガ×3ten 別注 オーロラテックス600DX37,480円〜
地面の冷えを止めるサーマレスト Zライト ソル9,000〜10,500円
明け方まで温める(電源サイト)山善 電気敷毛布 YMS-F33P5,000〜7,000円
いちばん安い底上げマルカ 湯たんぽ Aエース 2.5L2,200〜3,000円
冬のCB缶SOTO パワーガス ST-760900〜1,500円(3本)
ストーブを使うなら最初にモノンズ 一酸化炭素チェッカー1,700〜2,300円

よくある質問(FAQ)

1月のキャンプは寒い?気温はどのくらい?

気象庁の平年値で、1月の最低気温は東京で1.0〜1.5℃、内陸の熊谷で-0.3〜-0.5℃、標高860mの河口湖で-5.1〜-6.2℃、標高1,292mの奥日光で-7.3〜-8.3℃です。1年で最も冷えるのは1月下旬から2月上旬で、晴れた夜は放射冷却でここからさらに3〜5℃下がります。

1月のキャンプにはどんな寝袋が必要?

「最低気温の平年値 − 5℃」を必要な快適温度の目安にすると、平地で-4〜-6℃、標高500mで-8〜-9℃、標高1,000m前後で-10〜-11℃です。快適-6℃の冬用シュラフなら平地は1月を通して使えますが、標高500m以上ではマットの重ね敷きと湯たんぽや電気毛布を足す必要があります。

1月のキャンプの服装は?

12月と同じく、昼はベースレイヤーにフリースと風を止めるシェル、夜はダウンジャケットとダウンパンツを重ねます。1月はそこに底の厚い防寒ブーツ、厚手の靴下と替え、作業用と焚き火用の手袋2組、ニット帽とネックゲイターを足します。

1月に雪が積もるキャンプ場は?

気象庁の平年値では、1月の最深積雪は河口湖で25cm、奥日光で31cmです。富士五湖や那須・北軽井沢など標高800m以上のキャンプ場は1月に雪が積もる前提で、スタッドレスタイヤとチェーンが必要です。

1月に営業している関東のキャンプ場は?

大洗キャンプ場や大洗サンビーチキャンプ場、RECAMP常総、赤城山オートキャンプ場などが冬も営業しています。一方で長瀞オートキャンプ場は1〜2月が休業、キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原は1月4日〜7日が休業です。営業状況と温水・電源・風呂の有無は「冬も営業している関東のキャンプ場」の記事で一覧にしています。


出典

  • 気象庁「過去の気象データ検索」平年値(旬ごとの値・月ごとの値)東京・熊谷・河口湖・奥日光(統計期間1991〜2020年)
  • 国立天文台 暦計算室「各地のこよみ」東京(2027年1月)
  • キャンプ場の営業期間・設備:各キャンプ場の公式サイト(2026年10月確認。詳細は冬も営業している関東のキャンプ場の出典を参照)
  • 製品仕様:各メーカー公式サイト・販売ページ(執筆時点)

関連記事


1月のキャンプは、行き先の標高でほぼすべてが決まります。平地なら冬用シュラフ1本とマットで眠れて、標高500mを超えると寝床の底上げ、800mを超えると雪道の準備まで要ります。そこまで整えれば、虫も人も少ない、静かな冬の夜を過ごせます。

関連記事